犬が震える場面はいろいろありますが、びしょ濡れのまま近くで体を振るのは、飼い主としてはなかなか困りますね。震えの原因によっては、服を着せたりトレーニングをしたりと、自分たちで対処できることもあります。一方で、医学的な原因が疑われる場合は、獣医師に診てもらう必要があります。

ポイント

  • 犬が震えるときは、必ず何らかの理由があります。
  • 興奮による震えは、トレーニングで改善できます。
  • 暑い環境では、涼しい場所に移動させることで震えやパンティングが落ち着く場合があります。
  • 愛犬が震えている様子を動画に撮っておくと、獣医師への説明に役立ちます。

理由もなく震えているように見えるのはなぜ?

「ドッグトレーニングでよく言われる言葉のひとつに、『犬は嘘をつかない』というものがあります。つまり、愛犬が震えているなら、そこには必ず生物学的な理由があるということです。」
Kelly Keebler, CDBC, FDM

愛犬が震えているとき、その体が何を伝えようとしているのかを理解することが大切です。「なぜこんなに震えているのだろう?」と気づいた時点で、すでに答えの半分には近づいています。震え自体がメッセージそのものだからです。もちろん、愛犬が震えているからといって、すぐに慌てる必要はありません。ただ、その背景にある原因を理解しておくことは大切です。

興奮して震えるのは普通?それとも心配?

状況を整理すると、答えが見えやすくなります。興奮しているとき、犬はよく震えます。日頃から一緒に過ごしていると、うちの子は興奮すると震えやすいかどうか、だいたいわかってきます。そういった場面に備えて、トレーニングでうまく対処できるようにする方法はたくさんあります。興奮による震えが見られやすい場面の例をいくつかご紹介します。

  • 車に乗るとき。
  • 人や犬と会うとき。
  • おやつをもらうとき。
  • お散歩に行くとき。

こういった場面は、実際に起きる前から練習しておく価値があります。愛犬に合わせたトレーニングプランがあれば、どこから始めればよいかの指針になります。

震えながらパンティングしているのはなぜ?

犬がパンティングする理由はさまざまですが、震えと同時に起きている場合は見過ごさないようにしましょう。暑い環境にいる場合は、まず涼しい場所に移動させてください。そして歯茎が乾いていたり、白っぽくなっていないかを確認し、熱中症のリスクがないかをチェックすることが大切です。

パンティングと震えが深刻なサインになるとき

暑さが原因でないのに震えとパンティングが続く場合は、獣医師に連絡しましょう。その際、以下のような症状がないかを観察しておくと、獣医師にとって参考になります。

  • 嘔吐。
  • よだれ。
  • 元気がない。
  • 足を引きずる。
  • 食欲の低下。

震えと嘔吐が同時に見られる場合は、特にしっかり伝えるようにしましょう。

頭を振るのはなぜ?

頭だけが動いていて体は静止している場合、それが「頭を振る」動作なのか「頭が震える」状態なのかを見極めることが大切です。耳に何か入っていたり、耳の感染症がある場合に、犬は頭を振ることがあります。頭を振っているときは、しっぽも含めて体全体が揺れているのがわかります。また、耳を引っかこうとする仕草も一緒に見られることが多いです。

👉 例:

頭が震えている場合は、少し様子が異なります。左右や上下にリズミカルに動く傾向があり、体の他の部分は静止していることが多いです。

これが神経系の反応でないかどうかを確認するために、名前を呼んで反応できるかどうかを見てみましょう。こういった様子を動画に撮っておくと、獣医師が状況を把握するうえでとても役立ちます。

しっぽを股の間に挟んで震えているとき

愛犬がしっぽを股の間に挟んで震えているときは、すぐにサポートしてあげましょう。しっぽを丸めるのは、怖かったり、気持ちが圧倒されていたりするサインです。こういったときに役立てられることはたくさんあります。

  • 怖がっているものから距離をとる。
  • 好きなゲームで遊ぶ。
  • 抱き上げる。
  • その場を離れて歩き続ける。
  • 仲の良い友達(犬)を連れてくる。

その瞬間の目標は、愛犬を不安の原因から遠ざけることです。さりげないストレスサインを観察することで、効果が出ているかどうかがわかります。

老犬が震えるのはなぜ?

犬は7歳前後からシニア期に入るといわれています。これまで震えることがなかった老犬が急に震え始めた場合は、原因を調べることが大切です。

📝 確認してみましょう:

寒そうにしていないか、痛みがありそうか、震えが後ろ足に限られていないか。シニアの愛犬に毛布やコートを着せても震えが収まらない場合は、獣医師の予約を検討しましょう。

寝ている間に震えているのはなぜ?

愛犬が寝ながら走ったり、吠えたりしているのを見ると、いったい何を夢見ているんだろうと気になります。足先がピクピクと動いているだけのこともあれば、体全体が震えているように見えることもあります。悪夢を見ているのかな(と思うのは少し擬人化しすぎかもしれませんが)と感じたときは、名前を呼んで反応できるかどうか確認し、自分で目を覚ませるか見てみましょう。

💡 ヒント:

寝ている間の震えに加え、よだれ、排尿、目覚めた後の混乱が見られる場合は、その様子を動画に撮って獣医師に送ると、てんかん発作の可能性を除外するのに役立ちます。

突然行動に変化が見られた場合は、数日間しっかり様子を見ておきましょう。

PawChampでできること

興奮や恐怖による震えには、PawChampアプリの「コマンド」や「ゲーム」のセクションがとても役立ちます。新しいトレーニングを始めるときは、愛犬がリラックスできる慣れ親しんだ環境を選ぶようにしましょう。まわりに気が散るものがある状態で一緒に遊べるようになるには、まず邪魔のない環境で十分練習を積むことが大切です。

慣れた環境でスムーズに遊べるようになったら、今度は以前に震えた場所やその状況(ただし刺激がない状態)でも同じようにできるか試してみましょう。コツコツと練習を続け、脳トレを取り入れることで、愛犬が落ち着いて過ごせるようになっていきます。うまくいかないと感じたときは、エキスパート相談でステップを細かく分けるサポートをいつでも受けることができます。

まとめ

愛犬が震えているとき、見過ごさないようにしましょう。状況を手がかりに、体がその環境にどう反応しているかを読み解くことができます。ひとりで「なぜ?」を解明しなくてもいいのは、心強いことです。震えが不安や健康に関わるものだと思われるときは、PawChampの犬のエキスパートが、適切な質問を整理するお手伝いをします。